Kawasaki Z900RSの型式「2BL」と「8BL」の違いを解説!さらに、スペックや標準仕様や特別仕様の違いをおさらい

2024年6月13日更新【Z900RSオーナーミーティング情報

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モリワキエンジニアリングさんも出展

https://www.moriwaki.co.jp/2024/06/11/zest-cuore-kozaki-meeting/

 

Kawasaki Z900RSの初お披露目は2017年東京モーターサイクルショー

 

Z900RSの画像

 2017年の東京モーターサイクルショーで発表されたKawasaki Z900RS

その年の12月の発売とともに好調なセールスを記録し、登場から7年が経過する現在も、その人気は衰える気配が無く、6年連続で401cc以上の大型バイク販売台数ランキング首位に君臨し続けています。

そのデザインはカワサキ初の空冷4気筒Z1900super4)の姿を色濃く反映したスタイリングでありながらエンジンや足回りなどは現代の最新式。ヘリテージと最新技術の融合が大きな魅力です。

いわゆる“ネオクラシック”と呼ばれるモデルのブームもあってビギナーからベテランまで幅広い層の注目を集めました。

Z900RSのベースとなったのはZ900で、水冷4気筒948ccエンジンやスチール製トレリスフレームはZ900から受け継いだものとなります。

ただし、丸目1灯ヘッドライトや二眼メーター、ティアドロップタンクといった外観上の特徴はZ900RS独自のスタイルとなります。

Z900RSバリエーションモデルZ900RS CAFE

Z900RSの画像

Z900RSのバリエーションモデルとして並行ラインナップされているのがZ900RS CAFEです。

Z900RSの画像

Z900RS CAFEは、その名の通りZ900RSを“カフェレーサー”スタイルに仕上げたモデルとなっており、最大の特徴はビキニカウルの装備となります。

Z900RSの画像

その他にもシングルシート風フォルムのシート

Z900RSの画像

Z900RSよりも低めのハンドルなど、よりスポーティで走りを意識した装備が採用されています。

Z900RSの価格がメーカー希望小売価格 1485000円なのに対し、Z900RS CAFEは151万8000円となり、ビキニカウルなどの追加装備の分、やや高くなっています。

Z900RSの特別仕様Z900RS YELLOW BALL EDITIONZ900RS SE

Z900RSは少なからず特別仕様が存在します。現行モデルとしてラインナップされている特別仕様は、Z900RS YELLOW BALL EDITIONZ900RS SE2台になります。その2台の特徴を解説します。

Z900RS YELLOW BALL EDITION 

Z900RSの画像

Z900RS YELLOW BALL EDITIONは、専用外装が採用された特別仕様になります。

Z900RSの画像

燃料タンクは特別な手法で塗装されたイエローボールカラーとなり、豪華なルックスとなっています。

また、サイドカバーのエンブレムがZ1と同様の「900 」ロゴが入ったものとなり、標準仕様との差別化が図られています。

Z900RSの画像

このイエローボールカラーは、Z1のヨーロッパ市場向けの輸出仕様でかつて採用されたカラーを再現したものとなります。

Z900RSの画像

価格はメーカー希望小売価格1562000円となり、標準仕様より7万7000円高くなっています。

Z900RS SE

Z900RSの画像

Z900RS SEは、Z900RSのスポーツ仕様となり、足回りを中心に走行性能の向上を見据えた改良が加えられています。

Z900RSの画像

また、外装はイエローボールカラーとなりますが、その色味はZ900RS YELLOW BALL EDITIONとは異なるものとなっています。

Z900RSの画像

Z900RS SEブレンボ製のフロントブレーキキャリパーを採用

Z900RSの画像

リアショックはオーリンズ製S46ガスショックで、伸側減衰、スプリングプリロード調整可能となっています。また、フロントフォークのアウターチューブがゴールドカラーとなっているのも大きな特徴となります。

価格はメーカー希望小売価格 1705000円となり、標準仕様より22万円高くなっていますが、購入後、同様のカスタムを行うことを加味すると割安だと言えるでしょう。

 

Z900RSの快適性と機能性

Z900RSの画像

Z900RSは、アップライトなライディングポジションとなり、ツーリングで疲れづらく、アイポイントの高さはストリートでの運転のしやすさに繋がります。

Z900RSの画像

リアサスペンションはZ1やゼファーの2本サスから大きく進化。ホリゾンタルバックリンク式のリヤサスペンションとなっています。また、フロントフォークも倒立式でフルアジャスタブル機構を備えたø41mmとなっています。

つまり、Z1やゼファーをフルカスタムしてパフォーマンスを向上させた姿が、そのままノーマルとして販売されているとも言えるのです。

さらに、電子制御も充実しており、ABS(アンチロックブレーキシステム)やトラクションコントロールなどの安全装備が採用されています。

Z900RSのエンジン

Z900RSの画像

水冷並列4気筒エンジンは、力強い加速と高回転までスムーズに回る4気筒らしいフィーリングが持ち味で、全域に渡り回転のムラやトルクの谷を感じさせない完成度の高さを誇ります。

スペック

最高出力 82kW (111PS) / 8,500rpm
最大トルク 98N・m (10.0kgf・m) / 6,500rpm
総排気量 948cm³

 

また、純正マフラーのサウンドも迫力のあるもので、ノーマルでも十分に満足できるはずです。

ただし、Z900RSの魅力のひとつがカスタムパーツの多さでもあります。各アフターパーツメーカーからはマフラーから外装パーツまで潤沢にカスタムパーツが揃っており、ほとんどのユーザーがカスタムを楽しんでいます。

発売以降、スタイルやエンジンはそのまま現在まで販売が続けられているZ900RSは、カスタムパーツも全年式でほぼ共通となっています。

しかし、Z900RSとCAFEでは外装パーツを中心に適合が異なる点や、マフラーは適合が2022年モデルと2023年モデルを境に適合が変わるケースがあるので注意が必要です。その理由を解説します。

Z900RSはモデルチェンジをしている!「2BL」と「8BL」の違いとは? 

発売以降、カラー変更や特別仕様車の追加のみで生産が続けられてきたように思えるZ900RSですが、実は23年モデルからモデルチェンジが行われています。 

それが令和2年度排出ガス規制に対応するための改良です。

マフラーの形状やECUセッティングの変更が行われ、23年モデルを境に従来の2BL型から8BL型へと型式が新たなものになっているのです。

Z900RSモデルチェンジの時期 

2018年モデルの初期型から2022年モデルまでの型式は「2BL-ZR900C」となり、そこから排ガス規制に対応する仕様変更が行われ、2023年モデルから現在までは「8BL-ZR900K」となりました。 

注目は先頭の3文字で、「2BL」は、平成28年排ガス規制に適合。「8BL」は最新の平成32年排ガス規制をクリアしていることを意味しています。 

Z900RS「2BL」と「8BL」でどこが変わった? 

排ガスの新規制に対応するため、変更されたのは主にマフラーです。特に4本のエキゾーストパイプが集合する部分の形状が大きく変わっています。また、車体下の触媒サイズも拡大されました。 

それが外観上でわかる変更点であり、あとは外から見えない部分のECUのセッティングやセンサー類の変更などが行われています。 

規制前(2BL)と規制後(8BL)はどちらが速い? 

排ガス規制が行われるとエンジン出力は抑えられることが一般的ですが、Z900RSの場合、最高出力や最大トルク、その発生回転数に変更はありません。 

つまり、スペック上は規制前後で違いは無いのです。ただし、実際のライディングフィールでは、ECUのブラッシュアップにより若干エンジンのスムーズさが向上しているとされています。 

規制前(2BL)と規制後(8BL)を購入&カスタムするうえでの注意点は?

Z900RSの購入には、現行型の新車かリーズナブルな中古車か、比較検討し選ぶことになりますが、規制前(2BL)と規制後(8BL)では走行フィールや外観にほとんど違いはありません

ただし、カスタムでマフラー交換をする際は、注意が必要となります。 

2BL専用マフラーの場合、それを8BLには装着できません。またその逆で8BL専用品は2BLに装着できません。一部、2BLと8BL両対応のものがあるので、その場合は全年式に装着が可能となります。 

マフラーを購入する際は、必ず年式、適合を確認することが大切になります。 

カワサキ歴代名車に仲間入りする貫禄!Z900RSに注目

デビューから7年が経過する現在も人気が衰えず、カスタムパーツも充実。さらにバリエーションモデルも豊富なので、これからもZ900RSは日本のバイクシーンのキーとなる存在と言えます。

また、その人気からリセールバリューの高さも期待できるので、そうした視点からでもZ900RSを選ぶメリットは少なくありません。

一時は新車の生産が追いつかず、抽選販売が行われてしましたが、それも一段落しているようですのでバイク選びを考えている人はZ900RSに注目してみてはいかがでしょうか?