全日本JSB1000ライダー・星野智也選手が語る、SCOYCOレーシングブーツ「MR005」の実力

全日本ロードレース選手権の最高峰クラス、JSB1000。その舞台で長年にわたって戦い続けているのが、#46 星野知也選手だ。

1990年代から全日本選手権に参戦し、GP125、GP-MONO、J-GP2、ST600などさまざまなカテゴリーを経験し2018年にJSB1000にステップアップ。

現在はTONE Team4413 BMWからBMW M1000RRを駆り、50歳を超えた今もJSB1000のグリッドに立ち続けている。

そんな星野選手の足元を支えているのが、SCOYCOのレーシングブーツだ。
今シーズンは、新たに登場した「MR005」を実戦に投入。JSB1000をはじめ、鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐)などでも愛用している。

注目すべきは、このMR005が特別仕様ではなく、一般に販売されている製品と同一であるという点だ。全日本最高峰クラスのレースで使用されていることは、基本性能の高さを物語る証左といえるだろう。
今回は、実戦でMR005を使用する星野選手に、そのフィット感や操作性、プロテクション性能について話を伺った。
レーシングブーツに求めるのは「操作性」と「安全性」

数あるライディングギアの中でも、レースで使用するものに関しては、できるだけ良いものを選びたいという星野選手。SCOYCO MR005は初めて履いたときから、好印象を抱いたという。
「レースウィークに初めて履いて、そのまま実戦に投入しました。それくらい、フィット感も良いし、非常に気に入りましたね。」
それまで使用していたMR003と比べても、さまざまな部分に明確な進化を感じたという。おろしたての新品でもライディングに違和感がなく、良好なフィット感と操作性を得られたそうだ。
インナーブーツ式がもたらすメリット

MR005の特徴のひとつが、インナーブーツ式の採用だ。
「ここ十数年のレーシングブーツのトレンドとしては、ペダル操作に必要な足首の前後(上下)方向の可動域をしっかり確保し、動きを妨げないようにする一方で、転倒時の関節の損傷を防ぐため、ねじれ方向にはしっかりと固定する構造が主流になっています。
そうした構造を実現するために、ブーツの外側に骨格を配置している製品もあるのですが、ブーツの外側に凹凸ができるため、乗り方によってはステップや車体に干渉してしまうことがあるんです。
SCOYCO MR005も、そうしたトレンドにならって足首をねじれ方向に固定する構造になっていますが、インナーブーツ式を採用することでブーツの外側がスムーズになっていて、どこかに引っかかる心配が少ないんです」

また、インナーブーツ式には、雨天走行などでブーツが濡れた際に乾かしやすいというメリットもある。インナーとアウターを分けて送風機などで別々に乾燥させれば、一体型のブーツに比べて効率よく乾かせるそうだ。
さらに、フィット感の調整がしやすい点もメリットだ。

「アウターのバックル部だけでなく、インナーブーツ側で自分の足や好みに合わせてきつめ、ゆるめを調整できるので、一体型のブーツに比べてフィット感も良いですね」
ブーツが足にしっかりフィットし、足首の動きも確保できれば、ライディングに集中しやすくなるのは言うまでもない。さらに操作性を支えるうえでも重要なポイントだ。
また、インナーブーツ式による脱ぎ履きの煩雑さはほとんど感じなかったそうだ。
足裏の感覚をつかみやすい、絶妙なソールの硬さ
次に星野選手がメリットとして挙げるのが、アウトソールのフィーリングだ。

「コーナーリングで重要になるステップへの荷重ですが、ソールが柔らかすぎると力が逃げてしまうし、硬すぎても曲げにくくなり、動きが悪くなります。
その点、MR005はソールの素材が絶妙で、足裏の感覚をつかみやすく、思いどおりに荷重できるところが気に入っています。MR003はややソフトだったので、インソールで調整していました。

それと、今はコーナー進入時のきっかけを得るために足を出し、路面に擦るような乗り方をするのですが、MR005のソールは耐久性も申し分なく、長く使えそうです」

上は星野選手が実際に履いているブーツのソール。ステップを通じて車体に荷重する力や、足裏から伝わる感覚は、ライダーにとって重要なファクターだ。星野選手は、MR005のソールが持つ適度な硬さと耐久性を高く評価している。
実際の転倒で感じたプロテクション性能

レーシングブーツに求められるのは、操作性だけではない。転倒時に足を保護するプロテクション性能もまた重要だ。
星野選手は、MR005を着用して実際に転倒した経験についても語ってくれた。
「MR005を履いて転倒してしまったこともありました。今年の鈴鹿8耐では、転倒した際に、かかと落としのように路面へ強く打ち付けてしまったことがあったんです。でも、しばらく痛みは残ったものの、骨折せずに済みましたね」

もちろん、転倒時のダメージは状況によって異なり、ブーツだけですべてのケガを防げるわけではない。それでも、実際のレースで使用するライダーの経験は、参考になるポイントのひとつだ。
JSB1000からサーキット走行まで、幅広いライダーにおすすめ

では、星野選手から見てSCOYCO MR005はどのようなライダーに向いているのだろうか。
「JSBのような1000ccクラスのスーパースポーツでも、ミニバイクでも、基本的にブーツに求められる性能は変わりません。なので、エントリーユーザーからベテランまで、問題なくおすすめできますね。
ごくたまにサーキット走行会に参加したいという方や、ツーリング用にレーシングブーツが欲しいという方は、コストパフォーマンスに優れるMR003を選んでも良いかもしれません」
レースで求められる操作性や保護性能は、排気量や走行するステージが変わっても、ライダーにとって重要な要素であることに変わりはない。
全日本の実戦で磨かれる、SCOYCO MR005の魅力

全日本ロードレース選手権のJSB1000や鈴鹿8耐といった過酷なレースの現場で使用する星野知也選手も、フィット感や操作性、ソールのフィーリングを高く評価しているMR005。
本格的なサーキット走行に取り組むライダーはもちろん、操作性とプロテクション性能を重視してレーシングブーツを選びたい人にとっても、MR005は注目したいモデルといえるだろう。
