「リキモリ」(LIQUI MOLY)バイク用エンジンオイルについて専門家が解説:世界で唯一添加剤とオイルの両方を自社開発するオイルメーカー Moto2など世界選手権で鍛え抜かれた走行性能、高耐久性でトップライダーやチームの信頼性を獲得

エンジンオイルが過酷な状況下でのライディングをサポート
FI(フューエルインジェクション)は常に最適な燃調を維持し、余分な燃料を噴射しないので燃費に優れている一方、燃料による冷却はキャブレター車ほど期待できないので、エンジン熱に厳しくなる。
それに加え、出力を優先する高性能モデルは圧縮が高い傾向にあるので、よけいにエンジン熱の発生が顕著だ。
そうしたマシンが高回転を多用して全開走行するサーキットでは特にエンジンオイルへの依存度が高くなる。高温によって潤滑性が低下すれば、ギア抜けや各摺動部の焼付きを招く要因になるからだ。
そうしたトラブルは即リタイヤに繋がることになり、エンジンブローやギア抜けは時に転倒に繋がりかねない。
だからこそエンジンオイル性能への要求は高まってきており、タイヤやサスペンションと同様にライディングへも大きな影響を与えている。
Moto2&Moto3のオフィシャルオイルとして選ばれた信頼のオイル
バイクレースの最高峰といえばMotoGP(ロードレース世界選手権)だが、そのMoto2とMoto3のオフィシャルオイルとして参戦するマシンに使われているのが「LIQUI MOLY(リキモリ)」だ。

極限性能を争うレースでありながら、年間エンジンの使用基数はレギュレーションによって限られている

その相反する条件をかなえるため、エンジンオイルには高いレベルの潤滑保護性能が求められるのだ。
市販品と全く同じ製品がレースマシンに使われている

そうした背景がある中、LIQUI MOLYではレースマシン向けの特別ブレンドオイルを供給して対応していると思われるかもしれない。
しかし、Moto2、Moto3で使われているのは、我々がバイク用品店やネット通販なので簡単に手に入れることができる市販品と全く一緒の製品だ。
JSB1000で戦うマシンにも採用
さらに、国内レースの世界に目を移せば全日本ロードレースの最高峰クラスであるJSB1000に参戦する秋吉選手もレースでLIQUI MOLYを使ってレースを戦っている。
このオイルももちろん市販品と同じものだ。

秋吉選手からは、LIQUI MOLYのオイルを使用してパワーチェックを行ったところ、若干のパワー上昇が見られたことと、レース終盤まで良好なシフトタッチが維持されたというインプレッションを得ているという。
工業大国ドイツで生まれたLIQUI MOLY

LIQUI MOLYは1957年にドイツで誕生。二硫化モリブデンを処理する特許技術を用いてオイル添加剤を開発する添加剤メーカーとしてスタートする。
そもそもエンジンオイルはベースオイルに様々な添加剤を混合してつくられているものだ。 各メーカー独自の添加剤調合比を持っており、それこそがオイルの個性の鍵となっている。
通常、オイルメーカーは市場にある添加剤を購入し、それを調合してブレンドしているが、LIQUI MOLYは自社で添加剤を開発しており、より狙った性能を確実に出すことを可能としている。それこそがLIQUI MOLYの独自性であり強みになっているのだ。
LIQUI MOLYオイルの特徴は保護性能の持続性
また、ベースオイルにも違いがある。現在、高性能オイルの代名詞となっている「エステル」をベースオイルとしたオイルは、高い潤滑性と高温安定性を両立しており、実際にエステルが使われたオイルを使用すると、シフトの入りが向上したりなど実感できることは間違いない。そうした効果からファンが多いのも事実だ。
ただ、オイル交換直後は良かったフィーリングもある程度走ると薄れてしまったというのはよく聞く話である。
それこそがエステルのウィークポイントだ。植物性由来のオイルであるエステルは酸化しやすい傾向があり、潤滑性をいかに落とさないように維持させるかが課題となっている。

一方、LIQUI MOLYの「Motorbike 4T Synth Street Race」がベースオイルとしているのがPAOである。PAOは熱安定性が非常に高く、高温化でも熱ダレしにくく常に安定した油膜を維持することができのだ。
つまり、自社開発の添加剤とベースオイルにPAOを使用している点がLIQUI MOLYの特徴であり、高性能の秘密となっている。
LIQUI MOLYエンジンオイルのラインナップと選び方
ここからは、
最高峰オイルは赤いパッケージが目印
Motorbike 4T Synth Street Race
5W-40・10W-40・10W-50・10W-60
3,850円(税込)/1リットル
世界中の様々なレースにエントリーするマシンに実際に使われているフルシンセティックオイル。その性能はスプリントから耐久レースまで過酷な環境下で実証されている。
高圧縮、高出力エンジンのスポーツモデルはもちろん、季節を問わず長距離を走るツーリングライダー、エンジンやECUチューニング車、カスタム車はもちろん、街乗りバイクまで、すべてのバイクに使用できる。
スポーツ走行から街乗りまで幅広いバイクに対応

Motorbike 4T Synth Street
10W-30・10W-40・15W-50
2,970円(税込)/1リットル
スポーツ走行から街乗りまで、ビッグバイクからミドル、クォータークラスまで幅広いバイクに適合する高性能シンセティックオイル。
潤滑性、金属表面保護性能、清浄性などオイルに求められる性能を高次元でバランスし、良好なシフトフィールを長期間維持する。
空冷ビッグツインのハーレーにも最適なフルシンセティックオイル
Motorbike HD Synth 20W-50 Street
4,400円(税込)/1リットル
大排気量の空冷ビッグツインエンジンがラインナップの多くを占めるハーレー向けのフル・シンセティックオイル。
水冷、空冷を語わず、ハーレーやVツインなどのビッグバイクに最適な厳選されたベースオイルと高品質添加剤を組み合わせることで、高い潤滑性能とクリーニング性能を発揮。
2ストロークの持つポテンシャルを引き出し好調を維持
Motorbike 2T Synth Street Race
3,850円(税込)/1リットル
サーキットを開発現場に生み出された2ストローク用フルシンセティック・ハイパフォーマンスエンジンオイル。
空冷、水冷、分離、混合を問わずすべての2ストローク車に使用が可能。高回転下でエンジンを保護し、高い清浄性能でカーボンの堆積を抑制する。
LIQUI MOLYが推奨するオイルの交換タイミング
LIQUI MOLYオイルは、よほど過酷な状況でない限り、車両メーカーが指定するオイル交換のタイミングまで、潤滑及び保護性能を維持できる十分な性能を発揮する為、エンジン各部の摩耗を抑え、オイル劣化を顕著に感じることなく、常に快適な状態を保つことが可能となる。
車両メーカー指定のタイミングならばオイル性能低下を顕著に感じることはないし、エンジンの潤滑性も十分に保たれたまま次のフレッシュなオイルに代わるので、エンジン各部の磨耗を抑えることができるからだ。
定期的なオイル交換にはコストがかかるが、エンジンのオーバーホールにはそれを上回る多大な費用が必要となる。そうした意味でも適切なタイミングでのオイル交換を行いたい。
LIQUI MOLY使用前にオススメのオイルフラッシング
今まで別メーカーのオイルを使ってきて、これからLIQUI MOLYを使い始める場合や、定期的なエンジン内の洗浄に効果的なのがフラッシングだ。
従来はオイルと入れ替えて使用するタイプのフラッシングオイルが主流だったが、LIQUI MOLYのフラッシングオイルは、現状のオイルに継ぎ足して使用するため、手間は少ない。

Motorbike Engine Flush・250ml・税込1,210円(左)
Motorbike Engine Flush SHOOTER・80ml・税込660円(右)
主な成分はエンジンオイルに含まれる洗浄添加剤なので、エンジンに残留しても悪影響が無いし、エンジン内やオイル経路の汚れを効果的に除去できる。
添加剤を自社開発する世界唯一のオイルメーカーLIQUI MOLYのケミカルに注目
LIQUI MOLYではエンジンオイルだけでなくケミカル類のラインナップも豊富だ。
JSB1000でも使われているチューブタイプのオイル添加剤

Motorbike OIL Additive MoS2 SHOOTER
660円(税込)
エンジン各部の摩擦による摩耗を低減し、シフトフィーリングの向上やスムーズなエンジンフィールが得られるオイル添加剤。
エンジンオイル1リットルに対し1本を添加し、オイルと撹拌させて使用する。
JSB1000で活躍する秋吉選手もレースで実際に愛用しており、その効果は実証済み。リキモリ以外のエンジンオイルへの添加もOKで、4ストロークだけでなく2ストローク車のミッションオイルにも使用できる。
希少な2ストローク車の好調維持に最適

2サイクルエンジン専用 フューエルエンジンクリーナー
Motorbike 2T Bike-Additive
2,090円(税込)
国内ラインナップが終了しつつも、まだまだ多くのファンを抱える2ストロークモデル。希少なエンジンの好調を維持するためにも高品位なケミカルを使ってエンジンを労りつつ楽しみたい。
「Motorbike 2T Bike-Additive」はエンジン内部に堆積したカーボンを除去し、コーティングによって新たな汚れの付着を防ぐことができる1本2役の高性能ケミカル。
燃料タンクに規定量を入れてガソリンと混ぜて添加するだけで効果を発揮し、ガソリンの流路であるキャブレターの洗浄効果も見込むことができる。分離、混合のどちらにでも使用可能。
継続使用で効果を発揮するエンジンコーティング&クリーナー

Motorbike 4T Bike-Additive SHOOTER
660円(税込)
ガソリンは古くなると燃焼効率が低下し、出力がダウンするだけでなく堆積物が溜まったりカーボンが発生しやすくなることがある。また、燃料タンク内の結露などで混入した水によって燃料経路を腐食させてしまうことも。
LIQUI MOLY 4T Bike-Additive SHOOTERは、ガソリンタンクから流れる燃料経路と、燃焼室に付着したカーボンをクリーニングしてエンジン本来の状態を取り戻すことができる。また、カーボン付着を抑制する効果もあるので、トラブルの予防としても効果的だ。ガソリン5〜10ℓに対し1本(80ml)の使い切りミニボトルもうれしい。
ここ一番のタイミングでタンクに1本!使いやすい燃料添加剤

Motorbike Speed Additive SHOOTER
660円(税込)
世界で唯一添加剤とオイルの両方を自社開発するオイルメーカー「
また、燃焼が促進されることでカーボン発生を抑制し、エンジン内のクリーン化にも貢献。2スト、4スト問わず使用可能。10
MotoGPでも愛用されている高性能チェーンルブ

Motorbike Chain Lube
1,870円(税込)
スプレー直後は粘度が低く、チェーンの各部に浸透。しばらくするとチェーンへの粘着力が高まり、走行時の遠心力で飛び散りにくくなるチェーンルブ。
高性能フルシンセティックなので、チェーン・スプロケットの摩耗を抑制し、フリクションによるパワーロスを低減。スムーズな走りを実現する。
ゴムへの攻撃性が無いのでシールチェーンにも安心して使うことができる。
メンテナンス作業にも活躍する高性能防錆潤滑剤

Multi-Spray Plus 7
1,210円(税込)
水置換性を持つ防錆潤滑剤。ゴムやプラスチック類を侵さないので車体各部のメンテナンスに安心して使用できる。
可動部の潤滑性向上から錆止め、腐食防止、緩みにくいボルト類への浸透潤滑まで、マルチに活躍する。
エンジンオイルからメンテナンスケミカルまで多彩なラインナップでライダーをサポート
今回、

オイルメーカーの中でも添加剤を自社開発するのは
ぜひ、自身の愛車で
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